2009年6月、バリ島に20日間滞在した。
本当なら観光ビザの最大日数は30日なのだけど、なぜか中途半端に20日間の旅程を組んだ(なんでなん)。
ちなみにその後一度もバリには行けていない。きっと物価も上がったのだろうな。なんせあれから17年も経っているのだもの。
当時の宿や店は今もあるだろうか。いろいろ気になってきた。ちょっと調べてみよう。

1泊2,850円のクタの安宿
滞在していたのは、クタ地区のレギャン通りを東へ少し入った「Mangga Bali Inn」というロスメン(安宿)だった。たしか1泊300,000ルピアぐらいだったと思う。
当時の為替レートは1ルピア約0.0095円(1万ルピア約95円)だから、換算すると2,850円ぐらいか。ちなみに2026年現在はさらに円高傾向で、1万ルピア88円ぐらいらしい。インドネシアもいろいろ打撃受けてるんだなあ(シンパシー)。
で、この宿、水洗トイレにシャワーにバスタブまでついて、敷地内にプールまであった。おまけに作りたての朝食付き。スタッフさんもみんないい人ばかりで、すこぶる快適だった。



どうやら今もまだある。ところが直近の口コミは芳しくない。経営者が変わったりしたのかなあ。ホームページがないから現在のルーム料金もわからない。
ちなみに近隣のおよそ同ランクの宿が、エクスペディアで1泊2,000円前後で出ていた。ぜんぜん安い。もしかするとここいらのロスメンは、まだそこまで値上がりしていないのかもしれない。
\ まだまだあった、お値打ちなクタの安宿 /
あ、ちなみにだけど、こういう安宿は水シャワーオンリーのところも多い。貯水タンクのお湯がなくなったら水に切り替わるパターンもある。あと、トカゲなどはけっこう出がち。そういうの大丈夫な人にはロスメン(安宿)おすすめです。
ローカルご飯もまだまだお安い
宿の裏手にマタラム通りというローカルな商店街があって、いわゆる「ワルン」と呼ばれる大衆食堂や雑貨屋、携帯ショップなどが立ち並んでいた。
何を食べても安くて美味いので、基本的に食事はここで調達。ブンクス(テイクアウト)すると紙に包んでくれたりした。




あ、ちゃんと価格もメモってた。えらい私。当時はミーゴレンとナシチャンプルが7,000ルピア(約67円)、ソトアヤムが5,000ルピア(約48円)だった。破格。
ストビューを眺める限り雰囲気は今もほとんど変わっていないが、メニューを見るとおおむね20,000~25,000ルピアぐらい(現在のレートで約175~220円)になっている。たしかに物価は上がったが、それでもかなりお安い。いいなあ。また行きたいなあ。
物理マップが命だったアナログ時代
現地での足は、主に1日500円で借りていた原付だった。
当時サンセットロードにあったフランスのチェーン系スーパー「カルフール」で物理マップをゲット。そう、スマホなんてない時代。観光もアナログだった。

ちなみにバリのカルフールはすでに撤退しているけれど、そういや日本にも一瞬だけ進出していたね。なぜ失敗したのだろうね。
さて、史跡系は今も変わらず残っているはずだからいったん割愛して、当時訪れたバリ島各地の店や宿をチェックしてみよう。
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キンタマーニのベストビュースポット
キンタマーニは、活火山のバトゥール山とカルデラ湖のバトゥール湖を見渡せる高原地帯。薄着&原付で行ったので、凍えるぐらい寒かった記憶がある。

このビュースポット近くのナイスビューなレストラン(兼ホテル)でお昼ごはんを食べた。たしかここ。普通にまだある。
Lake View Kintamani Bali – Cozy and Comfy – Home
公式サイトによれば、アメリカンコーヒー1杯40,000ルピア(約350円)、ナシゴレン75,000ルピア(約660円)とある。当時何をいくらで食べたか覚えていないので比較できないが、観光地価格だとしてもやっぱりまだまだお安い気はする。
ウルワトゥの崖に張り付くワルン群
ウルワトゥ寺院のちょっと北に、サーフポイントとして有名なウルワトゥ・ビーチがある。

崖上の駐車場からビーチにかけて、ワルンやカフェ、サーフショップが崖に張り付くように立ち並んでいる。


カフェでお茶しながらサーファーたちの勇姿を眺められるという、なんともゴキゲンな場所だった。いつか崩壊しそうな怪しげな足場に思えたが、ストビューで見る限り今もまだある。
ああ、いいなあ。振り返るほどにまた行きたくなってきた。
ニャンニャンという名の展望レストラン
ウルワトゥへの道すがら、ふと素敵な看板を見つけてふらり立ち寄ったのが「ニャンニャン」。

入ってみるとでっかい展望レストラン(兼ホテル)だった。敷地からすばらしい景観が広がっていて、中国からの観光客で大いに賑わっていた。


ちなみにピサンゴレンを頼んだら、すかさずおサルさんに奪われた。


Googleの口コミを眺めてみたが、現在の状況がちょっとよくわからない。ホテル自体はおそらく間違いなく閉業しているのだけど、敷地内のこのレストランだけはカフェとして残っているように読めるものもある。
2025年時点のストリートビューでも看板はかろうじて確認できた。あるの、ないの、どっちなの。

ここからほんの4km程東にブルガリのリゾートがあったりするので、立地的にはそんなに悪くないと思うのだけどな。いずれにせよ、いい感じに再整備されるといいなあ。
アメッドで泊まった廟みたいな宿
美しい海を求めてロードトリップした、バリ島東端のアメッド。200,000ルピア(1,900円)前後&ホットシャワーという条件で見つけたのが「Three Brothers」というロスメンだった。

お廟みたいな外観もすごかったが、トイレに木が生えてたのもなかなかのインパクトだった。はてさてこの宿は今もやっているだろうか。
あ、あったー! まだトイレに木、生えてるー!
\ agodaで見つけました! /
外観や内装はちょっと変わったっぽいけれど、トイレに木が生えてる写真もちゃんと載っている。いやあ、変わってないんだねえ。なんかうれしい。
価格はスタンダードなバンガローで4,300円。値上がりはしているものの、2倍程度なら良心的と言えるのかもしれない。
なお、こちらの朝ごはんはパインをサンドしたジャッフル(ホットサンド)だった。美味かった。今はどんな感じなんだろう。

ティルタガンガの思い出のロスメン
バリ島東部アメッドへの道すがら、ティルタガンガに思い出のロスメンがある。
といっても、トイレを借りただけなので宿泊はしていない。写真も1枚しか残っていない。あげく当時使っていたCanon IXYにはGPS機能が搭載されていなかったから位置情報も分からないし、背景のほぼ写っていないツーショット写真だから手がかりもない。
ちなみに、ティルタガンガへ立ち寄ったのは、カランアセム王家の造った「水の宮殿」を見学するためだった。

で、宮殿の目の前のワルン(兼ロスメン)でトイレを借りたら、「今、日本人の絵描きさんが泊まっているよ」とスタッフさんが教えてくれたのだ。
自分から「会いたい」と言ったのかスタッフさんが「会ってく?」と言ったのかは忘れたが(どっちにしろ図々しい)、絵描きさんの滞在している部屋に案内してくれることになった。
絵描きさんは、広い庭のあるバンガローでまさにカンバスに向かっているところだった。突然見ず知らずの若者に凸られて迷惑以外なにものでもなかったはずなのに、快く相手をしてくださった。ネットで検索すればすぐに名前がヒットするぐらいの著名な画家さんだった。
一応言い訳にはなるが、画家さんの名前を知ったのはお会いした後のことで、著名だという理由で会う流れになったわけではない(いや、だとしても図々しい)。

いろんなお話を聞かせてくださった。ああ、こんな人生もあるのだなあ。素敵だなあ。と、何の目標もなくふらふら生きていた若者は、ただひたすら感銘を受けた。
たしかその縁側から、東の方角に遠くの海が霞んで見えたような気がする。どこだっただろうか。ストビューの感じからすると、ここが一番印象に近い。
\ こちらもagodaに掲載されていました! /
しかし、部屋から海は見えなさそうなんだよなあ。あの海は心象だったのかなあ。でももっと広々としたお庭だった気がするなあ。
あ、ちなみにagodaによれば、1泊2,000円ぐらいらしい。お安い。名前からして、ロスメンというよりはホームステイに近いのかもしれない。
バリ島長期滞在は今も現実的とみた
今回調べてみて、思い出の景色は思いのほかまだ残っていることがわかった。あの水を含んだモワッとした空気と、細かいことがどうでもよくなる距離感と、そこかしこで出会うバリ・ヒンドゥーの妖異な建物群。思い浮かべるほどにある種の郷愁さえ覚えるぐらいには好きだ。
世界情勢のあおりを受けてルピアも円も同様に安くなっているから、今のところ為替の影響はほとんどなさそう。
物価が上がったとはいえ、1泊数千円クラスの宿は各地にまだまだあるし、ローカルのワルンなら今でも数百円で食事ができる。
長期滞在、十分現実的だ。時間の確保ができれば、の話だけどね。
ああ、またいつか長期滞在できたらいいな。
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