前回の記事はこちら。

アンテロープ・キャニオンの最寄りの町、ページ。この町のなにがいいって、でっかいスーパーが2つもあるのだ。セーフウェイの4km先になんとウォルマートがある。ありがたや。

どっちか1つがトレーダー・ジョーズとかホールフーズとかの高級寄りスーパーになってくれたらもっとテンションあがるのになあ、とか思ったりするが、有名観光地の拠点とは言え通過型のロードトリッパーが多いだろうことを思えば、やっぱ採算合わないんだろうなあ。

ともあれ、ページにはレストランなどもひととおりあるし、モーテルもピンからキリまであるので、いったんここで1泊したり買い出ししたりなどして態勢を整え直すのがよいかと思う。

必見、巨大なコンクリダム

ちなみに、町のすぐ手前のUS-89沿いに、コンクリダムとして全米2位の高さ(216m)を誇る「グレンキャニオンダム」がある。ちなみに1位は「フーバーダム」(221m)。

コンクリート建設のグレンキャニオンダム
コンクリート建設のグレンキャニオンダム

そもそもこのページの町は、ダム建設の労働者とその家族が住むためのキャンプとして作られたのが始まりなのだとか(1956年建設開始、1966年完成。by Wikipedia)。

ついでに言えば、もともとこの辺りはナバホ族の土地だった。だから今でも町の人口の半分ぐらいはナバホの人たちなのだそうで、そういう背景を知ると開拓史の光と影もリアルに感じられる。

ダムのすぐ横には、巨大な鉄骨の橋が架かっている。川底から約213メートルの高さということもあって、なかなかの迫力。ビジュもよい。けっこう立派なビジターセンターなんかもある。わりと必見スポットだと思う。

けっこうな迫力のグレンキャニオンダム・ブリッジ
けっこうな迫力のグレンキャニオンダム・ブリッジ
送電線の鉄塔もまたかっこいい
送電線の鉄塔もまたかっこいい

アリゾナでテキサス仕込みのプルドポークを

あと、セーフウェイのすぐ近くに「Big John’s Texas BBQ」というレストランがある。

2011年訪問時はまだ店舗を構えておらず、ガソリンスタンドの跡地にぽつんとトレーラーを停めて、プルドポークにBBQソースをかけただけの潔いバーガーを売っていた。これがなかなか美味しかった。

かつてトレーラーだけだったBig John's Texas BBQ
かつてトレーラーだけだったBig John’s Texas BBQ
バンズはほぼオマケ状態の肉ぎっしりバーガー
バンズはほぼオマケ状態の肉ぎっしりバーガー

2012~2013年頃にガソスタを店舗にリメイクして、メニューもうんと増えたらしいのだけど、2015年再訪時には気づかずにスルーしてしまった。とても残念。次回はぜひ食べに行きたいなあ。

さて。ページ周りの話はこの辺りにして、そろそろホースシューベンドに行こう。

ホースシューベンドは、ページの町から車で10分ほどの距離。「アンテロープキャニオン行くならここも行くでしょ」という、ほぼニコイチのビュースポットだ。

蛇行するにもほどがある、ホースシューベンド

ホースシューベンド(Horseshoe Bend)

ホースシューベンドは、英語で「馬の蹄鉄(ひづめ)の形をした蛇行」という意味の地名です。

コロラド川が長い年月をかけて砂岩の台地をU字型に深く削り取ったことで、現在の景観が作られました。

約300メートルの垂直な崖の上から、エメラルドグリーンに輝く川がヘアピンカーブを描いて流れる大パノラマを一望できるのが、最大の魅力です。

(Generated by Gemini)

私が行った当時(2015年)、ガイドブックにも載っていて、実際に観光客もちらほらいたものの、駐車場などはまだ整備されておらず、無料で誰でも見学できた。

US-89沿いの駐車スペースと崖の間に、なんとなく白い轍ができていて、てくてく15分ほど歩いて往復する感じ。人が豆粒みたいに写っていると思うが、ほんと、なーんにも整備されていなかったのだ。

ホースシューベンドの駐車スペース付近から崖方面を望む
駐車スペース付近から崖方面を望む

崖から見下ろすと、コロラド川の蛇行がまさに蹄鉄のように見える。東側から見下ろす格好になるので、早めの時間だとこんなふうに影ができてしまう。

ホースシューベンド。なぜこんなふうに蛇行したのだろう
ホースシューベンド。なぜこんなふうに蛇行したのだろう

とはいえ、肉眼では谷底までばっちり見える。ちゃんと足がすくむ。私はビビリなので、それほど先端までは行けなかったのだが、各国の観光客たちが元気に崖っぷちに凸していて、すげーなと思った。撮った写真を見せてもらったら、さすがの絶景が写っていた。

ホースシューベンドで撮影をする観光客
高所苦手私的には見てるだけでゾワゾワする

しかし、足すべらせたら終わりだよ。自己責任という概念を具現化したみたいな谷だよ。土地の権利的な兼ね合いで、積極的に観光整備されなかったのかもしれないけど、ある意味でアメリカの個人主義を、そこはかとなく感じたりしなくもない。

今はちゃんと整備されているらしい

ただ、年々見学者が増えるに伴い、2017~2019年にかけてさすがにちゃんと整備されたらしい。駐車場は有料(10ドル/車)となり、崖までは舗装路が敷かれ、ところどころに日除けの東屋も設置されたとか。そして、崖っぷちには安全柵も立てられたそうだ。

Horseshoe Bend | Official Site(公式サイト)

整備の目的は「急増する観光客の安全確保」と「車椅子などのアクセシビリティ強化」だそうなのだけど、安全柵といってもあくまで景観を壊さない程度の規模感で、柵のないゾーンにも自由に行くことができる。

施設化に全振りしないのは、自然への敬意の表れだろうか。とはいえ、またこの先10年後はどうなるかわからない。もしかするともっと立派な施設ができて、カフェなんかも併設されちゃったりするかもだし、逆に地盤が緩んで立入禁止になったりすることだってありうる。

行けるときに行く、できるときにやる、というのは旅ならずとも色んなことに当てはめうるのかもしれないな。しみじみ。

ホースシューベンドの崖に座る
へっぴり腰の私だす

ホースシューベンドのベスト撮影タイムは?

ちなみに私たちはこの後アンテロープ・キャニオンに行く予定だったので、朝のうちにホースシューベンドに寄ったのだけど、本当なら影の入りにくい時間帯に訪れるのがビジュアル的にはいいのかもしれない。

現地ツアー会社の案内( 参考リンク)によれば、午前9時30分ぐらいが一番写真映えするらしい。一方、正午から午後にかけては混雑がピーク(しかも夏は38℃超え)と書いてある。ただ谷底に光が十分届く時間帯だとのことで、写真は撮りやすそう。

でもよく思うのだけど、旅の写真って思い出補正がかかればかかるほど良い写真になる気がするから、「映え」よりなにより「心地よさ」が一番大切な撮影条件じゃないかと。

だから結局は、自分の体調とか、同行者の都合とか、その場の空気とか、混雑具合とかに合わせたスケジューリングがベストではないかと個人的には思う。年を取るにつれ、ますますそう思う。

ホースシューベンドの崖に座る観光客
混んでたらこんな写真もなかなか撮れないかもだし

さて、次はいよいよアンテロープ・キャニオンだ。ホースシューベンドから現地までは10分ぐらい。

ページの町でツアーに申し込むと町のツアーオフィスから現地に向かうことになるのだけど、私たちは現地に直接向かって現地窓口で申し込んだ。と、その辺りの詳細はまた次回まとめよう。

  • グレンキャニオンダム
    ビジターセンター9:00am~5:00pm(11/1~3/1は4:00pmまで)
  • ホースシューベンド
    Horseshoe Bend | Official Site
    駐車料金1台10ドル
    所要時間駐車場から崖まで片道徒歩20分+見学時間
    おススメ度★★★★

ひとことメモページの町には、「スーパー8」などの2つ星モーテルから「ラ・キンタ・イン」や「ベストウェスタン」などの3つ星モーテル、あるいはハイアットやヒルトン系のホテルなど、いろんなタイプの宿がある。

記事内の情報は執筆時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。