モニュメントバレーは、あのアイコニックな3つのビュートを眺めるだけでも十分感動モノだが、実際に大地に降りてバレードライブを走ると、よりいっそうスケールを体感できる。

モニュメントバレーのバレードライブ
大地に伸びる白い轍がバレードライブ

バレードライブとは何か。まずは、またGeminiさんに解説してもらおう。

バレードライブ(Valley Drive)

バレードライブは、ビジターセンターから赤土の盆地へと降りていく、全長約17マイル(約27km)の未舗装ルートです。大地の歴史とカルチャーを深く体感できる、観光の核心とも言えるコースです。

  • 侵食が織りなす地質のドラマ:約3億年前に堆積した地層が、数千万年の風雨に削られてできた巨岩が並びます。侵食の進行度によって、台地「メサ」から孤立丘「ビュート」、岩柱「スパイア」へと姿を変えていく地球のダイナミズムを間近で観察できます。
  • 名作を生んだ西部劇の聖地:映画『駅馬車』など、名匠ジョン・フォード監督が数々の西部劇を撮影した「ジョン・フォードポイント」が点在します。荒野に巨石がそびえる景色は、まさにアメリカの原風景そのものです。

数億年の営みが削り出した造形美と、ハリウッドの歴史に刻まれたノスタルジーを一本の道で巡る、贅沢なドライブが楽しめます。

(Generated by Gemini)

バレードライブの車種規制

私自身はモニュメントバレーに3度訪れて、バレードライブを走ったのはそのうち1度だけ。というのもこのドライブコース、未舗装のオフロードを走ることになるため車種に制限があるのだ。

バレードライブに入ってはいけない車両

オートバイ・RV(キャンピングカーなど)

普通の乗用車は禁止されていないが、車高の高い車、できれば4WDが推奨されていたりもする。

私はいつも予算をケチってコンパクトタイプのレンタカーを借りるのだけど、2016年、三度目の正直でようやく念願のバレードライブを走ることができた。

このとき、最初に借りたコンパクトカーがなんか変(走るとカラカラ音がした)で、レンタカーオフィスに相談に行ったら、無償でセダンにアップグレードしてもらえたのだ。ひゅーう。

NISSANの赤いアルティマ
NISSANの赤いアルティマを棚ぼたゲッツ

こりゃバレードライブ走るっきゃない。

いざ、バレードライブへ

公式サイトには、一応こんな注意事項が書いてある。

バレードライブの注意事項
  • 5~9月は混雑期のため渋滞もある
  • 案内標識に従い、指定されたルートから外れないように
  • 水分補給を忘れないように
  • 天気が突然変わることがあるので、帽子・Tシャツ・長袖・スニーカーの着用がおすすめ
  • ループ道路沿いのナバホのお店にもぜひ立ち寄ってみて

私が行ったのは、2016年9月頭のたしか朝10時頃。人気スポットにはそれなりに人が集まっていたものの、走行中は車数台とすれ違うぐらいだったと思う。

とはいえ、これももう10年も前の話。グランドサークル人気はますます高まっているようだから、今は渋滞もありえる程度には観光客も増えているのかもしれない。

さて。バレードライブへは、ビジターセンターの脇から入っていける。とくにゲートなどがあるわけではない。いきなりのオフロードだ。

バレードライブの白い轍
最初のうちはまだ走りやすい

西部劇の世界「ジョン・フォード・ポイント」

ループ状のコースの中に、いくつかビューポイントが点在している。たしかビジターセンターでルートマップなどももらえたはず。

とりわけ賑わっていたのは、この「ジョン・フォード・ポイント」だ。ジョン・フォードといえば、数々の西部劇を生み出した伝説の映画監督。

ジョン・フォード・ポイント
ジョン・フォード・ポイントには馬に乗っている人の姿も

馬に乗って写真を撮っている人がいたのだが、きっとジョン・フォード作品に同じようなシーンがあるのだろうな(観てない)。たしかにフォトジェニック。かっこいい。

ジョン・フォード・ポイントから望むビュート群
轍の上の白い点が車。この大地のスケールよ

中央が「メリック・ビュート」、左手が「センチネル・メサ」、その手前が「ウエスト・ミトン・ビュート」。他にもいろいろビュートが見えるのだけど、眺める場所によっては後ろに隠れて見えなくなったりもする。

ふと、龍安寺の石庭を思い出す。見る角度によって必ず庭石が一つ隠れるように配置されている、あの枯山水。「不完全」を意図的に表現しているらしい。考えてみれば、モニュメントバレーのビュート群はまるでそのリアル版だ。なんか、わずかに悟りを得たような気持ちになる。

形をさまざまに変える岩々

崖があれば崖へ、岬があれば岬へ、なぜか先端に引き寄せられてしまうのが人間の性というもの(ですよね?)。で、とにかくルートの先端に向かうことにした。まずは「ノース・ウィンドウ」。

ノース・ウィンドウからイースト・ミトン・ビュートを望む
ノース・ウィンドウからイースト・ミトン・ビュートを望む

ビュートとビュートの間から「イースト・ミトン・ビュート」が見える。その左手奥に3本そびえているのが「キャッスル・ロック」、「ベア・アンド・ラビット」、「ステージコーチ」。さらにその左手が「ブリガムズ・トゥーム」だ。

ミトンの親指の部分は向こう側に隠れているので、ここから見ると大きな岩の塊。角度が変わると形も変わる。いやはや哲学である。

大いなる神秘を感じる

ルートの東端は「アーティスト・ポイント」。天気が快晴だったこともあり、思っていたほどには道も悪くなかったが、ここまで来ると見学者はほとんどいなかった。

いや、午前中だったからまだ観光ピークじゃなかっただけかもしれない。とにかく、1人っきりだった。

バレードライブのアーティスト・ポイント
アーティスト・ポイントから北西を望む

こんなに贅沢なことはない。聞こえるのは風が肌に擦れる音と、靴が砂を踏む音ばかり。見渡す限りの大地。

タンブルウィードになったみたいだ。あの荒野をころころ転がる枯れ草。人間であることを忘れる。生きてることも、ちょっと忘れる。息を呑むインパクトではない。ただ、じわじわと侵食されるかのように、何かに深く共鳴する。

ネイティブアメリカンの間で広く伝わる考え方に、「大いなる神秘」というのがある。ワカン・タンカ、あるいは英語でグレート・スピリッツと呼ばれるものだ。

宇宙の真理のようなものだと説明されている。私たちはその大いなる神秘の意のままに生かされているのだと。

彼らの文化に通じているわけでは決してないが、このときほど大いなる神秘を意識したことはない。なんかこれかもしれない、わかるかもしれない。ふたたび何かを悟ったような悟っていないような、ふわふわとした気持ちで遠くのビュートをしばし眺めた。

US-163からも見ることができる

なおこの遠景は、モニュメントバレーに沿って伸びるUS-163(国道163号線)からも望むことができる。

US-163は、映画「イージー・ライダー」や「フォレスト・ガンプ」に登場する、スーパーフォトジェニックな一本道。道路沿いにわずかな駐車スペースがあって、観光客でわりとにぎにぎしている。

これが「フォレスト・ガンプ・ポイント」と呼ばれるスポットから眺めた景色。

US-163のフォレスト・ガンプ・ポイントより
US-163のフォレスト・ガンプ・ポイントより

こちらが、地図上では「モニュメントバレー展望所」となっているスポットからの景色。

この展望所、大きな看板があるわけじゃない。展望ポイントまではこれまたややオフロードなので、小さな車だとちょっと注意が必要かもしれない。

簡素な展望ポイントに謎の柱が立っていて、これまた妙に絵になる。なにもかもが意味ありげに見えるのは、もはやモニュメントバレー・マジックなのかもしれない。

モニュメントバレー展望所の謎の柱
展望所の謎の柱をモノクロ加工してみた

ともあれ、バレードライブを走る時間がない、モニュメントバレーに泊まる日程が組めないというときには、せめてこの辺りの展望スポットから遠景を眺めるといいと思う。

せっかくだからビジターセンターに寄ることもおすすめしたいけど、眺めるだけで入園料払うのもちょっともったいないかもだし。おみやげ買えたり、トイレ休憩できたりするのはありがたいけど。まあ、旅程次第ですな。

個人的には、バレードライブ、とてもおすすめ。というか、とても好き。

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  • バレードライブ
    Monument Valley | Navajo Nation Parks & Recreation
    料金入園料に含まれている(車両1台15ドル+1人10ドル)
    オープン8:00:am~7:00pm(最終入場 4:30pm) ※冬季は短縮
    ツアーブース8:00am~5:00pm
    おススメ度★★★★★

注意点未舗装路の走行がレンタカーの補償対象外となっていることが多いので、十分注意して走行を

ひとことメモジープツアーに参加するのもきっと楽しいと思います!

記事内の情報は執筆時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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