ホノホシ海岸は奄美大島南部、瀬戸内町蘇刈にある。島の中心地・名瀬から車で1時間ちょっと、瀬戸内町古仁屋の港からはの20分ぐらいの距離感だ。

2024年7月、初めての奄美大島旅行を計画する中で、このホノホシ海岸に俄然興味が湧いた。奄美大島屈指のパワースポットらしい。

だけど、いざ島に降り立ってみれば、ホノホシ海岸どころじゃない。海の青の深さ、海岸線にそびえる巨石のワイルドさ、緑の鮮やかさ。剥き出しの自然が今なお生き生きとそこにあって、おのずと畏敬が湧き上がってくる。「てか島全体がパワスポやないかーい」と思った。

マングローブの原生林
マングローブの原生林

だからこそ、このまるっとパワスポみたいな島におけるパワスポって、いったいどのぐらいパワフルなんだろうかと、よりいっそう興味を深めることにもなったわけで。

まずは古仁屋を散策

名瀬からホノホシ海岸へは、58号線を南下して阿木名川を越えてから海岸線を走るルートがたぶん一番近い。のだけど、せっかくだからそのまま国道を突っ切って、いったん古仁屋の港に寄ることにした。

昼どきを外していたから海鮮系でがっつりご飯、というわけにはいかなかったものの、いくつか立ち寄ったお店もまた素敵だったのでちょいとご紹介。

まずは「お茶のふじえん」。

主に鹿児島茶を扱う問屋さんでありながら、おしゃれなカフェスペースも併設されている。

奄美にまつわる本などもディスプレイされていた

ちなみにこの時7月半ば、茹だる暑さだった。古仁屋の駐車事情がよく分からず、海の駅の駐車場に車を停めて炎天下を歩いたもんで、ふじえんまで徒歩5分の距離感でさえ汗だくのヘロヘロ。

おかげさまで、シェイクがことさら沁みた。美味しかった。

お茶のふじえんの抹茶玄米シェイク
お茶屋さんの「抹茶玄米シェイク」

もう一つは「Little BAY coffee&icecream 古仁屋店」。ふじえんから東へ徒歩5分。

西海岸風のおしゃれなカフェ。ジェラートが美味しそうだったのだけど、さっきシェイクを飲んだばっかりだったので、ここではホットドッグをテイクアウト。

Little BAY coffee&icecreamのチーズドッグ
見るからに美味そげなチーズドッグ

これまた美味かった。これチーズドッグだったかな。見るからに本格的なのに700円か800円ぐらいだったと思う。

なお、「古仁屋店」という地図表記が気になって調べたら、どうやら2026年1月に名瀬店もオープンしたようだ。いやはや名瀬がほどよくおしゃれシティになってゆく。いいな、住みやすそうだな、住みたいな。

しかしまあ、この時はほんと、酷暑極まれりという感じだったなあ。ふじえんのご主人いわく「今年(2024年)の暑さは尋常じゃない」らしかった。例年であれば、海風のおかげで夏でもエアコンを入れることはほとんどないが、今年ばかりはエアコンをつけずにおれないと言っていた。

温暖化のあおりだろうか。そういや、子どもの頃に感じていた「夏の心地よさ」、今となってはもう思い出せもしない。そんなこんなで散策を早々に切り上げて、ホットドッグをかじりつつホノホシ海岸へ車を走らせた。

道すがらの車窓もまた絶景

古仁屋からホノホシ海岸へは、海岸沿いの626号線を東へ20分ぐらい。道中、展望ポイントがいくつかある。

まずは、「マネン崎展望広場」。

マネン崎展望広場から加計呂麻島を望む
もこもこと浮かぶ加計呂麻島

海と空の青のグラデーション。そのつなぎ目に加計呂麻島が浮いている。なんだろうね、これ。本当に鮮やか。

東に首を振れば、嘉鉄の海も見える。遠浅なのかな。こちらは一変してエメラルドだ。海に流れ込むかのような山ひだも迫力がある。

エメラルドに輝く嘉鉄の海
エメラルドに輝く嘉鉄の海

こちらは、「ハートが見える風景」。ハート、に見えるらしい。見え、なくもない。

ハートが見える風景
というかこの東屋も素敵だね
ハートの正体
答え合わせ

暑さを忘れてしばし瞑想

で、ホノホシ海岸である。

駐車場がちゃんと整備されていて、公衆トイレもあった。アダンのあいだを縫って浜へ出るのが、なんとも情緒的だ。

田中一村の傑作「アダンの海辺」のよう
田中一村の傑作「アダンの海辺」のよう

浜は、一面丸い石。外洋の強い波が石を押しては戻して、ゴロゴロ、ジャラジャラとこすれ合う音が響いている。

切り立った崖が波の侵食で崩れ、崩れた石が荒波によって丸くなることで、この不思議な浜が形成されているらしい。

崖に囲まれたホノホシ海岸
崖に囲まれたホノホシ海岸

2、3人先客がいて、中には日陰に腰をおろして目を閉じている人もいた。瞑想していたのかもしれない。

私もまねっこして、日陰であぐらを組んで、しばらく目を閉じてみた。波のシャワシャワ弾ける音と、石のガラガラこすれる音が混じり合って、たしかに妙に心地いい。

そしてやっぱり海が青い
そしてやっぱり海が青い

ここにアウトドアチェアを置いて、日がな一日読書などしてみるなんて優雅じゃないか? 古仁屋でランチでもテイクアウトしてさ。トイレもあるし。

聞けば、初日の出スポットでもあるらしい。なるほど東向きだし、遮るものもないし。ここで初日の出を拝めたら、その年めちゃくちゃパワフルな運気にあずかれそうだ。

目を閉じながら、いろいろ妄想が広がった。雑念まみれ。これはきっと瞑想とは言えない。

ホノホシ海岸はたしかにパワスポだった

とは言っても、このホノホシ海岸自体にとりわけ特別なパワーを感じたわけではない。たぶん島そのもののパワーに順化してしまって、逆に感度が落ちていたんだと思う。てかそもそもパワーってなんなんだ。自分で書いていてよくわからなくなってきた。

パワスポ、パワスポって言うけど、私にスピリチュアル的なものを受け取る感性はほぼないので、私にとってのパワーってのは、単純に「すごーきれー」「うわーでかー」というピュアな驚きに近い。

その意味で、ホノホシ海岸もたしかにパワースポットだと感じたけれど、改めてやっぱり奄美大島まるっとパワスポだよなーと思う。

ちなみにこの7月の3泊の滞在ですっかり奄美に魅せられて、その後10月に4泊5日で再訪することになる。その話はまたいずれ。

あ、そうそう。お茶のふじえんで買ったパッションフルーツと奄美の塩のクッキーも美味しかったなあ。

パッションフルーツと奄美の塩のクッキー
パッションフルーツと奄美の塩のクッキー

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