アメリカに「グランドサークル」と呼ばれる観光エリアがある。ちょいとGeminiさんに説明してもらおう(長いので折りたたみで)。

グランドサークル(The Grand Circle)とは?

グランドサークルは、アメリカのユタ州やアリゾナ州などを中心に、半径約370キロの円を描くエリアに広がる、国立公園や大自然の景勝地のことです。

地球が何億年もの歳月をかけて作り出した壮大な峡谷や不思議な形の岩など、世界屈指の絶景がギュッと集まっている場所として知られています。

ここで見られる、主な絶景スポット

エリア内には、誰もが一度は写真で見たことがあるような有名なスポットがたくさんあります。

  • グランドキャニオン: 圧倒的なスケールを誇る、世界最大級の巨大な峡谷。
  • モニュメントバレー: 地平線に巨大な岩山が並ぶ、アメリカの西部劇などでもお馴染みの原風景。
  • アンテロープキャニオン: すき間から差し込む光が美しい、波のような模様の神秘的な洞窟。
  • ザイオン / ブライスキャニオン: ダイナミックな岩山や、尖った奇岩が並ぶアートのような国立公園。

どこを切り取っても絵になる、まさに「一生に一度は訪れたい絶景の宝庫」です。

(Generated by Gemini)

PCのロックスクリーンに出てきがちな、あの広大な景色の数々が、まさにこのグランドサークルにギュッと凝縮されている。凝縮、とはいっても半径370kmなので、スポットからスポットへは車で数時間の距離感ではある。

Geminiさんの解説にあった超定番スポットの思い出も後々シェアしたいなと思っているのだけど、今回はちょっと地味めなスポットの話をしたい。おススメするほどの規模感ではないが、なんだか妙に思い出に残っているのだ。ナチュラル・ブリッジズ国定公園である。

ナチュラル・ブリッジス国定公園(National Park Service)公式サイト

モニュメントバレーからナチュラル・ブリッジスへ

超定番スポットのひとつ、モニュメントバレーからUS-163(国道163号線)を北へ、途中でUS-191に切り替わってさらに北へ。トータル約1時間半で、最寄りの町ブランディングに着く。

ちなみにこのUS-163は、「フォレスト・ガンプ」や「イージー★ライダー」など数々の映画でもおなじみの、あの荒野を突っ切る一本道。自動的にステッペンウルフ「Born To Be Wild」が頭に流れる道だ。

US-163の一本道(フォレスト・ガンプ・ポイント)
US-163 – 映画「フォレスト・ガンプ」で有名になった一本道

なお、ナチュラル・ブリッジズ国「定」公園は、国「立」公園ではない。国立公園は議会で指定されるもので、対して国定公園は大統領が指定するものらしい。なので、国定公園のほうが格下というイメージ。

わざわざナチュラル・ブリッジスに行く人自体そんなに多くなさそうな上、さらに1泊までする人は相当レアな気がするので、もしかすると私はブランディングに泊まった初の日本人かもしれない(知らんけど)。

なぜ行ったかといえば、スケジュールの都合上アーチーズ国立公園を断念せざるを得ず、いったん手前で妥協したというだけの話。

アメリカを感じるワイルドな景色たち

ナチュラル・ブリッジスは、ブランディングの町からUT-95(ユタ州道95号線)を西へ40分ほどのところにある。まずこのUT-95がおかしかった。見て、こんな道。

UT-95のワイルドな道
この道を眺めるためにあるのかもしれない駐車スペース

割って、掘って、Done、みたいな道。

実物は写真よりももっとそびえ立っている。モーセの海割りみたい。アメリカだぜーという感じ。日本には、きっとここまで単純明快な道はないのじゃないだろうか。

で、肝心のナチュラル・ブリッジ(天然橋)はこんな感じ。川の浸食によって自然に形成されたものだそう。

ナチュラル・ブリッジスのオワチョモ橋
ナチュラル・ブリッジスのオワチョモ橋

これで十分立派なのだけど、より雄大な他の定番スポットに比べれば、やっぱり規模的には埋もれてしまうだろう。こちらが川による侵食である一方、アーチーズの天然橋は風によって侵食したものだそうで、きっとそっちのほうが開放感もあるのじゃないかな。

素朴な町、温かなふれあい

橋の手前に展望ポイントがあった。同じく観光客らしき年配の女性が、「ねえ、橋がどこにあるの? どこ? ぜんぜん分からないわ」と話しかけてきた。「あそこですぞ」と指を指してみたが、「え? どこ? どれ? ぜんぜん分からない」「あそこ、あそこ」「え? どれ?」というのを何度も繰り返すうち、お互いなんだかおかしくなって、うふふふとなってきた。

最終的には「あ、あれねーーーわかったわーーーありがとうーーー」ということで手を振って分かれたが、なんだかとてつもなくほっこりした。

たしかに見づらいカチーナ橋
たぶんカチーナ橋。うん、たしかに保護色。わかりづらい

はにかみ合い、ふたたび

ナチュラル・ブリッジスを出て、ブランディングの町に戻った。泊まったのは、エコノミーモーテルチェーンの定番「Super 8」。チェックインのとき、ちょっとしたデジャヴがあった。

フロントのお姉さんが「Do you have a ぺ?」と聞いてきたのだ。「(私)ぺ?」「(お姉さん)Yah, ぺ」。しばらく「ぺ??」「Yah, ぺ」の応酬があって、ふと「あ、petね!」と気づいた。二人、うふふふ。デジャヴ。

しかし、ペット同伴かって初めて聞かれたから、まさかペットのことだと思わなかった。というかペットってなんとなく和製英語だと思ってた。というか発音は限りなく「ぺ」だった。そういやcatも「キャー」って言うものな。「t」は発音しないというやつをリアルに痛感した思い出。

ブランディングの「Super 8」の素朴でかわいい壁画
ブランディングの「Super 8」の素朴でかわいい壁画

時が流れても変わらないもの

ちなみに当時2016年。今、ブランディングのSuper 8は別のモーテルに変わってしまっている。

あの素朴でかわいい内装も、なぜか水浸しのゆでたまごも今はもう見ることはできない。悲しい。各地でSuper 8の閉業が続いているという噂も聞くが、別のチェーン勢力に押されているのかしら。ちょっと淋しい。

「Super 8」の朝ごはんの思い出
何の水分?

小さなスーパーの店員さんも、町外れのクラフトショップのおじいさんも、ここで会った人はみんなとってもいい人だった。直前に行ったニューメキシコ州でけっこうゴリゴリの差別(完全無視とか中指立てられるとか)を受けたので、余計に身に沁みたのかもしれない。でもそういうの差っ引いても、やっぱりみんな優しかった。(でもニューメキシコも好き)

妥協で行った場所だけど、思い出すたび温かい。いやはや妥協っつーのもなかなか悪くない。

そんな人生訓めいたことさえ脳裏によぎる、ささやかな思い出である。

ブランディングの「Blue Mountain Trading Post」にて。今はRVパークと兼業のようだ
  • ナチュラル・ブリッジス国定公園(ユタ州)
    Natural Bridges National Monument (U.S. National Park Service)
    アクセスブランディングの町から40分程度
    入園料1人10ドル/1車両20ドル
    ビジターセンター9:00am~5:00pm(11/1~3/28は短縮。祝日は休み)
  • ブランディングの町
    アクセスモアブから南へ1時間半、モニュメントバレーから北へ1時間半

ひとことメモ個人的にはとっても思い出深いのだけど、正直言って旅程を割いてわざわざ行くところでもない。化石のジュエリーなんかが売ってたのは、ちょっと珍しかったかも。

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